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#2 ワールドカップレベルのスタミナは!?

日本がセネガルと2-2で引き分け、日本代表も海外代表チームと互角に渡り合えることを示してくれました!第3戦が楽しみですね。
そんなトップレベルの選手達のスタミナについて少し調べてみたのでご紹介しますね。

今回ご紹介するのは、2008-2009,2010,-2011にヨーロッパリーグでプレイしたプロサッカー選手(147名)のスプリント活動と移動距離に関するデータです。
*CD : Central defender (セントラル・ディフェンダー) 39名
*ED : External defender(エクスターナル・ディフェンダー)35名
*CM : Central midfield (セントラル・ミッドフィルダー)35名
*EM : External midfield(エクスターナル・ミッドフィルダー)20名
*F : Forward(フォワード)18名

プロサッカーのゲーム中には120-250の異なる動きがあり、方向転換の動作に関しては1100回程度行われていて、フォーメーションやポジションにもよりますが、彼らのピッチ上での動きは4-6秒おきに変化しているそうです。

1試合の移動距離は!?

CM(セントラル・ディフェンダー)が1番移動距離が長く11 760±797 m(11.76km前後)、その他、EM(エクスターナル・ミッドフィルダー) : 11745±689.98m(11.74km前後)、 ED(エクスターナル・ディフェンダー) : 11063.2±790.71(11.06km前後)、F(フォワード) : 10939.8±648.18(10.9km前後)と続きます。また、前半よりも後半の移動距離が長いというデータも興味深いですね!

1試合あたりのダッシュの距離が長いポジションは!?

全体の移動距離の中でダッシュの距離が長いのは、F(フォワード)で345 ± 29 m、その他、EM(エクスターナル・ミッドフィルダー) : 314±123 m、 ED(エクスターナル・ディフェンダー) : 265±121 m、CD(セントラル・ディフェンダー) : 186±82 mと続き、最もダッシュの距離が短いのはCM(セントラル・ミッドフィルダー) : 167±87 mでした。全体の移動距離とスプリント距離の割合(%)に関しても、フォワードが3.13%という高い結果となっています。

1回にダッシュする距離はどのくらい!?

全体平均は21±3 mで、1回で1番長い距離をダッシュするのはED(エクスターナル・ディフェンダー): 22.0±4 mでこの距離はEM(エクスターナル・ミッドフィルダー):20.7±3 mよりも5%、CM(セントラル・ミッドフィルダー): 20.7±3 mよりも10%高い数値となっています。

ゲーム中一番早く走るポジションは!?

ずばり、F(フォワード)が一番早く33.1±1.9 km·h-1、順にEM (エクスターナル・ミッドフィルダー): 32.9±2.0 km·h-1、ED(エクスターナル・ディフェンダー) : 31.8±2.0 km·h-1、CD (セントラル・ディフェンダー): 31.7±1.8 km·h-、と続き、最もスプリント速度が遅いのはCM(セントラル・ミッドフィルダー) : 31.0±1.7 km·h-1でした。

 

ダッシュ間の休み時間が一番短いポジションは(‘’◇’’)ゞ!?

F (フォワード) : 311±72EM(エクスターナル・ミッドフィルダー): 331±113 sのポジションは、CM(セントラル・ミッドフィルダー):567±275 s とCD(セントラル・ディフェンダー): 540±221 s に比べて休みが短い傾向にあるようです。

 

まとめ

今回はスタミナという何となく漠然とした言葉を少しだけ見える化できたような気がします。エリートリーグで成功しているチームはそうでないチームに比べて、より早いペースで走ったりしているというデータもあるようです。
あとは、各チームのスタイルや、戦術、大会レベル、体のコンディション等を踏まえた戦略、及びコンディションづくりをしてみると良いかもしれませんね。

 

PS
決勝Tに進んでほしいですね!

参考文献
Marcin Andrzejewski, Beata Pluta and Jan Konarski. (2015) Sprinting Activities and Distance Covered by Top Level Europa League Soccer Players. International Journal of Sports Science & Coaching · February 2015 DOI: 10.1260/1747-9541.10.1.39

#1 ワールドカップレベルの体重・体脂肪とは!?

先日はワールドカップで日本がコロンビアに2-1で見事に勝利をおさめました! 凄いですね!!

そこで今回は、どのような選手がワールドカップに出場しているのか!? 気になったので、体重・体脂肪に焦点をあてリサーチしてみました。これからワールドカップ出場を目指す選手にとって少しでも参考になれば幸いです。

全選手がワールドカップに参加しているわけではありませんが、イギリス・サッカープレミアリーグのトップチーム、U21、U18、の選手の体重・体脂肪に関しての情報があったのでご紹介させて頂きますね。

 

測定人数 : 1st チーム(27名)、U21(21名)、U18(35名)

体脂肪率(%):1st チーム(10.00±1.6%)、 U21(11.6±2.5%)、U18(11.4±2.6%)

脂肪量(kg):1st チーム(7.8±1.6kg)、 U21(8.8±2.1kg)、U18(8.2±2.4kg)

筋肉量(kg):1st チーム(66.9±7.1kg)、 U21(64.6±6.5kg)、U18(60.6±6.3kg

 

下記、文献の要約を更に要約したものです↓

各カテゴリーの測定(体重・体脂肪率)を行った結果、体脂肪率(%)、脂肪量(kg)に関しては、1st チームが他のカテゴリーよりも低いという結果だったが、それ以上に注目すべきは1st チームとU18カテゴリーとの筋肉量(kg)の差であり、若いカテゴリーの選手は、体脂肪率(%)や脂肪量(kg)を下げることよりもトレーニングや栄養指導を取り入れ筋肉量(kg)を増やすことをお勧めする。

 

さぁ、この論文を踏まえてもしもあなたが17歳の選手だった場合はどうされますか?

①私は1st チームの選手よりも筋肉量(kg)が少ないからガンガントレーニングをしよう!

②私はU18の選手の筋肉量(kg)の平均程度はあるから今のままで無理せず成長とともに自然に筋肉量(kg)が増えるのを待とう!

 

正解は、、、、、、、、、、

どちらとも! ←多分。。

 

つまり、個々の選手は成長段階(生理的年齢)によってそれぞれ状態が異なる為、一概にああしろ!こうしろ!とは言えないということです。骨端線が閉じ、身長の伸びもある程度落ち着いてきた選手は、上のカテゴリーの数値を目標にしてみるのも良いでしょう。しかしながら、その準備が整っていないのにも関わらず、数値だけを追いかけるということは必ずしも良い結果に繋がるとは言い切れません。トップ選手と同じ強度やボリュームのトレーニングを継続的に積むことは難しいので。。

 

まとめ

文献検索を行ってみると、過去に色々な方々が沢山のリサーチを行っていることに改めて気づかされました。とても有難いですね!そして、それらの貴重なデータやご意見をもとに新しい可能性を探っていくのも面白いかもしれませんね。とにもかくにも、トップ選手の体脂肪率(%)が10%前後だということを知れたことは収穫です!これからのみなさんの練習やトレーニングの参考にしてみて下さいね。

 

PS

今度は、トップ選手の身長と体重のデータでも調べてみようかな。

 

参考文献

Milsom J1Naughton RO’Boyle AIqbal ZMorgans RDrust BMorton JP. (2015) Body composition assessment of English Premier League soccer players: a comparative DXA analysis of first team, U21 and U18 squads.  2015;33(17):1799-806.