#9 暑いとパフォーマンス発揮は上がる!?それとも下がる!?

最近メディアでは東京オリンピック中における各競技の開催時間帯が話題となっています。特にマラソンや競歩種目は、競技時間の長さと真夏のアスファルトなどの路面温度上昇といった悪条件が重なり競技者に負担がかかることが懸念されています。そこで、今回は気温とパフォーマンスの関係について情報をシェアさせて頂きます。

気温が高いとパフォーマンス発揮は下がる!?

みなさんも経験的におわかりの通り、気温が低い方が運動継続時間は長くなるようです。

 

ウォーミングアップは程よく行うのが良い!?

試合に向けて体を動かすことは、筋温や酵素の利用効率を高めたり、その日の調子や動きの確認をする上で非常に重要ですが、下記のデータをみると身体内部の温度と筋温が上がりすぎるとパフォーマンス発揮にマイナス影響を及ぼすという結果が出ているようです。試合前のウォーミングアップも選手の体力レベルや暑さに対する主観的な感じ方によって個別に内容を変える必要がありそうですね。

 

熱とパフォーマンス発揮の関係

筋肉を動かす際に熱がつくられ、それに対して体は熱を外へ逃がし体温を一定に保とうとします。しかしながら、暑熱環境下での長時間の運動は気温や湿度の影響、発汗量にみあった水分補給が出来ず、過度な深部体温の上昇や脱水状態を引き起こす確率が高まります。脱水状態によるパフォーマンス発揮の低下はもちろんですが、過度な深部体温の上昇は認知機能の低下も引き起こすようです。

 

暑い方がパフォーマンス発揮が上がることも!!!

暑熱環境下での長時間運動はパフォーマンス発揮の低下に繋がりますが、短時間運動に関してはパフォーマンス発揮が高くなることがあるようです。下記の表では、15秒-30秒程度のサイクリング運動を2-5セット行った際に最大・平均パワーの向上がみられたと記されています。

注)サイクリングで行った場合のデータなので、スプリントなど別の運動様式にあてはまるか否かは調べてみる必要があります。

 

まとめ

暑熱環境下におけるパフォーマンス発揮についてご紹介させて頂きましたが、暑い=パフォーマンスが下がるとは一概に言えないことがわかりました。運動持続時間と暑熱環境には密接な関係があり、より運動持続時間の長い競技種目ほど暑熱条件下において十分な対策をとる必要がありそうです。深部体温を上げ過ぎずない効率のよいウォーミングアップ法や運動中の体温を一定に保つ効果的な給水法、ハーフタイムや休息中に深部体温を下げる方法など試合前に色々と調べてみる必要がありそうですね。

 

PS

真夏の沖縄より気温が高い県は沢山あるようです。沖縄は意外と避暑地かもしれませんね(^^)

 

参考資料:暑熱対策ガイドブック(国立スポーツ科学センター)

 

 

 

 

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