昨日まで開催されていた全米オープンテニスでは、大坂なおみ選手が初優勝、錦織圭選手がベスト4と日本人選手が大活躍しました。
二人の身長と体重を調べてみると…
大坂なおみ選手:身長180cm、体重69kg(大坂なおみ公式サイトより)
錦織圭選手選手:身長178cm、体重75kg(ATP公式サイトより)
大坂選手の方が背が高いのですね!!
男子プロテニス協会(ATP)ランキング1~50位の選手の身長と体重を調べると、
平均身長は188cm、平均体重は81kgということが分かりました。
今回は大柄な選手と激戦を繰り広げる‟小さな巨人” 錦織選手の体格について考えてみたいと思います。
下の図は身長と体重の関係を示したものですが、身長が高い選手ほど体重が大きいという関係が見られます。
マトリョーシカを考えてもらうと、
では、身長の影響をなくす工夫として体重を身長で割ってみましょう。
身長の影響は少しなくなったように見えますが、「身長が高い選手ほど体重が大きい」という関係はまだ見られますね。
では、体重を身長の2乗で割ったらどうでしょうか??
体重を身長の2乗で割れば、身長が違う選手の体格を比べることができるようになります。
体重を身長の2乗で割る??どこかで聞いたことがありませんか??
過去のブログで何度か登場しているBody Mass Index(BMI)ですね!
https://sports-okinawa.org/baseball-junior-training/
https://sports-okinawa.org/power/
体重を身長の2乗で割ったBMIを比較すると、
1~50位選手の平均値:22.9
錦織圭選手:23.7
身長の違いを考慮すれば、錦織選手は他の選手にも負けない体格をしているのです!!
ただし、
当然のことながら試合では身長の違いを考慮してもらえません。
それでも身長の高い相手に勝ってしまう。錦織半端ないって!!なのです。
【BMIについての補足】
「Body Mass Index(BMI)」は日本語で「体格指数」と訳されるように、‟サイズの異なる個体間の体格を比べるため”に求められます。
その方法としては単純に体重を身長で割るものに加え、体重を身長の2乗や3乗で割るなどもっと複雑な方法もあります。
体重を身長の2乗で割る方法がBMIとして普及したのは、世界保健機構(WHO)がこの指数を使って成人の肥満判定の基準値を示したためと思われます。
日本肥満学会では下記のような判定基準を設けています。
尚、筋が大きく発達している人の場合、BMIを使って肥満の判定をすることはできません。
例えば、ウエイトリフティング日本代表の糸数陽一選手は身長160cm、体重64kg(日本オリンピック委員会より)ですので、BMIは25.0となります。
判定基準によるとBMI= 25.0の糸数選手は肥満(1度)となってしまいます。
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