#17 パワー! パワー!! パワー!!! パワーって何!?

 

良くあの選手はパワーがある!トレーニングをしてパワーをつけたい!など、頻繁にパワーという言葉を耳にする機会がありますが、パワーとはいったい何でしょうか?

パワーをつけたい!のにも関わらず、その正体がわからないままではどのようにトレーニングをしたら良いのか分からないままですよね!?

そこで今回は”パワー”という言葉についてお話をさせて頂きたいと思います。

早速ですが、パワーを求める計算式は下記のようになります。

*Power(パワー)/Work(仕事)/Force(力)/Displacement(距離)/Time(時間)/Velocity(速度)

Work(仕事)はForce(力)× Displacement(距離)ですから、

Power(パワー)= [Force(力)× Displacement(距離)] ÷ Time(時間)となります。

また、Displacement(距離)÷ Time(時間)= Velocity(速度)ですから、

パワーは下記のような式に置き換えることができます。

Power(パワー)=Force(力)× Velocity(速度)

この式から考えると”パワー”を決めるのは”力”と”速度”ですから、

”パワー”を上げる為には”力”と”速度”の両方の数値を上げるのが良いと考えられます。

一方、”力”と”速度”のバランスを変えて”パワー”を上げるという方法もあります。

例えば、”力”が8と”速度”が2だった選手のパワーは8×2=16となります。

”力”を7、”速度”を3というバランスに変えた場合、この選手のパワーは7×3=21となります。

つまり、力または速度のどちらかの値が下がったとしても、もう一方の値を上げることでパワーを上げることができるのです。

 

ダッシュをする場合を考えてみましょう。

減量によって筋肉が減って筋”力”が下がったとしても、体が軽くなったことで速度が上がって”パワーが上がり、結果としてタイムが良くなることがあります。

逆に、筋肉が増えて筋”力”が上がったものの、体重が増え過ぎることで”速度”が下がってパワー”が下がり、結果としてタイムが悪くなることもあります。

 

ここで重要なことは、人間の骨格や筋線維の質は人それぞれ違うため、それらの特性を考えた上で選手それぞれにベストなバランスを考えることです。

また、同じスポーツの選手でもポジションによってパワーのバランス(”力”と”速度”の重要性)が変わる可能性もあります。

プロ野球選手の1番打者と4番打者について調べてみたところ、身長と体重の関係を示すBody Mass Index (BMI)の値が明らかに異なることが分かりました。

1番打者は4番打者に比べ体重が軽く、”パワー”発揮においては”速度”を重視しているのかもしれません。

一方、4番打者は体重を増やす(筋肉量を増やす)ことで、”力”を上げて大きなパワー”発揮を可能にしているのかもしれません。

今まで何気なく話していた”パワー”という言葉を改めて考え直す良いきっかけとなったのではないでしょうか?

今後は”パワー”の持つ意味をしっかりと抑えながら、質の高い練習やトレーニングが積めると良いですね!

 

PS

最近話題の”パワー”ハラスメント…とても残念な形でスポーツが注目されています。

東京オリンピック・パラリンピックに向けてスポーツの価値を下げないよう、一指導者としてスポーツの在り方を改めて考えさせられる今日この頃です。

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