現在、ジャカルタで行われているアジア大会での日本人の活躍には目覚ましいものがありますね!先日行われたマラソンでは、井上大仁(ひろと)選手(25)=MHPS=が2時間18分22秒で金メダル、野上恵子選手(十八銀行)が2時間36分27秒で銀メダルを獲得。特に井上選手のラスト100mからのスプリント対決には驚かされました。
2020年の東京大会が楽しみですね。
そこで今回はマラソン選手のパフォーマンスに関して情報をシェアさせて頂こうと思います。
早速ですが、マラソンを速く走る為に大事な3要素をみなさんはご存知でしょうか?
答え
①最大酸素摂取量
②乳酸性代謝閾値
③走の経済性
Midgley et al. 2007
と言われても、、、イマイチ良くわからないですよね(;’∀’)。
①の”最大酸素摂取量”に関しては、以前のブログをご参考いただければと思います。
#3 トップレベルのサッカー選手が持つ2タイプのスタミナとは!? その①
②の”乳酸性代謝閾値”に関しては、少し専門的な話になるので今回はパスさせて頂きます( ゚Д゚)
*別の機会にでもご紹介させて頂きますね!
③”走の経済性”は別名”ランニングエコノミー”と言われており、今回のメインテーマとなります。良くランニングエコノミーを高めるとか上げるといった表現をすることがあるのですが、ランニングエコノミーを高める≒無駄なエネルギーを使わず効率よく走れるようになるといったイメージでしょうか。
マラソンのレースでイメージを膨らませてみると、ランニングエコノミーの高い選手は、効率よく走ることでエネルギーをセーブし、レース後半でも余力を持って走ることができますよね。ランニングエコノミーの低い選手は燃費が悪く、ずば抜けた体力がない限りレース後半では失速してしまうでしょう。
ランニングエコノミーはバイオメカニクス(生体力学)的な要因が50%以上を占めていると言われ(Williams and Cavanagh 1987)、具体的にはピッチやストライド、足が地面に接地した際の地面からの反発力、各関節の角度やそこにかかる力などが考えられます。
よって、ランニングエコノミーを高める為には、ランニングフォームの改善や筋力の向上が重要になると思われます。
また、つま先と踵どちらから着地した方がいいの?なんて話を聞くことがありますが、これもランニングエコノミーを考える上で重要な要因となりそうですね。
今回は”走の経済性”=”ランニングエコノミー”に関してご紹介させて頂きましたが如何だったでしょうか?ここで重要なことは、人種・身長・体重 etcなどに違いがある中で万人にフィットするベストなランニングフォームというものはなく、自分自身の体に合ったフォームを発見する為に探究し続けることにこそ大きな意義があるということです。さぁ、冬場はマラソン大会が目白押しです。自分に合ったフォームでランニングエコノミーを高めて自己ベスト更新を目指して下さいね!!!!
PS
最近は仕事エコノミーを高める方法を模索中です(;’∀’)