#13 野球指導者必見!!「ノビのあるストレート」とは??

 

連日熱戦が続く夏の甲子園。明日は興南高校の2回戦が行われますね。

 

初戦では先発の藤木投手が好投し、

リリーフの宮城投手も素晴らしい投球をしてくれました。

 

宮城投手のストレートは最速で140キロ前半でしたが、

「ノビのあるストレート」を投げている印象がありました。

 

明日の試合観戦の話の種として、

今回は「ノビのあるストレート」を評価する方法についてご紹介します。

 

ボールの軌道から球質を評価する方法

投じられたボールの軌道を計測し、ホームベース上でのボールの位置を調べることで

球質を評価する方法が考案されています。

黄色で示した軌道が投手が投じた実際のボールの軌道です。

ボールの軌道はボールの回転の影響を受けて変化します。

 

一方、青色で示した軌道はボールが回転しなかったときに想定される軌道です。

ボールは回転の影響を受けずにホームベースへと到達します。

 

ホームベース上での黄色と青色の軌道の違い、

すなわちボールの上下と左右の変化量を調べることで球質を評価することができます。

 

「ノビのあるストレート」を評価する場合、

ホームベース上で青色の軌道に対して黄色の軌道がどれだけ上にあるか、

上下の変化量を調べます。

 

日本人メジャーリーガーのストレート

上述した方法を使って日本人メジャーリーガーのストレートを評価した結果が

野球データ分析サイトのベースボール・ギークスによって報告されています。

他の日本人投手やメジャーリーグ(MLB)の投手のに比べて

上原投手は上方に非常に大きな変化量を示していることが分かります。

 

上原投手のストレートと言えば140キロ台の球速にもかかわらず、

メジャーリーグの強打者から空振りが奪える「ノビのあるストレート」でした。

 

メジャーリーグの打者は平均的なストレートの軌道をイメージしているため、

上方向への変化量が大きい上原投手のストレートを「ノビのあるストレート」と感じ、

空振りを奪われていたのでしょう。

 

一方、田中投手の上方向の変化量はメジャーリーガーの平均値に比べて低いものとなっています。

このシーズン(2017年)の田中投手は13勝12敗、防御率4.74と苦しいシーズンを送りました。

2016年シーズンは14勝4敗、防御率3.07と大活躍でしたが、

このシーズンの上方向の変化量はメジャーリーガーの平均値よりも大きかったとのことです。

 

興南高校の宮城投手のストレートは140キロ台の球速でも空振りの奪えるストレートです。

おそらく上原投手のストレートと同じように、

上方向へのボールの変化が大きい「ノビのあるストレート」なのでしょう。

 

まとめ

ボールの軌道を計測し、ボールの変化量を調べることで球質を評価することができます。

その評価方法を用いて検討した結果、

「ノビのあるストレート」とは平均的なストレートに比べて上方向へのボールの変化量が大きく、

打者のイメージを上回る軌道を描くストレートであることが分かりました。

 

PS

我喜屋優監督が興南自慢の投手陣をどのように起用するか注目しています。

 

参考資料

ベースボール・ギークス

・メジャーリーグで投球される球質の特徴~ボール変化量とは~

・「ダルビッシュ、田中将大、上原浩治のストレートは変化球?」データで分析

・「ノビのあるボール」の正体とは?トラックマンデータで解明!

https://www.baseballgeeks.jp/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください